私が香りに心惹かれるようになったのは
いつの頃からっだったのでしょうか…。
小学校の校庭に植えられたモクレンの香り。
汗ばむ季節の通学路、風に乗って運ばれるハスの香り。
腰掛けた縁側に降り注ぐキンモクセイの香り…。
懐かしい情景は、
鮮明な「香り」の記憶と共に立ち上ってきます。
その中でも一番くっきりと思い起こされるのは
大人たちから「入ってはいけない」と言われていた
家一軒分ほどの空き地…ちいさなわたしにとっての
秘密の花園。
敷地を取り囲むように植えられたさまざまな樹々。
入り混じる色とりどりの花。
その中で薔薇との出会いがありました。
樹々の間に身を潜めるひそやかな遊び。
その時に触れた甘く凝縮された
蜜の香りを今でも忘れることはできません。
思わずその「主」を探し求めると、
手のとどく場所にはクリーム色の大輪の薔薇。
薔薇の馥郁たる香りに魅せられたちいさな「わたし」は
それから30年余りたった今もなお
感覚の中に息づいています。
花の香りむせぶベランダで
身体いっぱいに感じる喜びは言うに及ばず、
薔薇の眠る今の季節にも
手を伸ばせばすぐそこにある香りの幸せ。
癒しを求め、焚くアロマ。
薔薇の季節を心に描き、開ける
ポプリ瓶。
香りの記憶を辿りながらめくるお気に入りの本。
ちいさな幸せを教えてくれた香りの記憶。
……どうもありがとう。
最後までお付き合い、どうもありがとうございます。
また遊びに来てもらえたら嬉しいです♪
にほんブログ村
応援クリックから力をいただいています。
どうもありがとうございます☆